狒々門の奥の入江のむじな島にて。

大猿の如きものを連れた天人らしきものを見たあの日から、ぼくはずっとここにいます。

ディアトロフたちはウェンディゴに出会い、一句残して消え去った日記。

ずいぶん昔、とある俳句の会に所属していて、毎週5句とか6句とか俳句を書いていた。

 

提出した句は、会員すべての人の持ち点により採点され選句が行われて、その週の大賞作品みたいなものが選ばれた。

 

確か一度だけ大賞をとった記憶があるが、それがどんな句だったか、もう忘れてしまった。

 

あれから長い時間が過ぎ去って、ふと気がつくと俳句なんてまったく詠んでいないなあと、ぼんやり思いながら窓辺で鼻くそをほじりながら海を眺める。

 

さっき、「ディアトロフ峠事件」についての記事を書き終えて投稿したんだけれど、その中でイエティの話に少し触れた。

 

 

イエティというのは、多くの人が知っているようにヒマラヤ山脈に出没するという謎の猿人だか獣人らしき存在で、俗に「雪男」なんてよばれていたりするが、世界にはイエティーに似たものがたくさんいると報告されている。ビッグフットとかサスカッチとかヨーウィーとか野人とかヒバゴンとか。

 

 

で、ロシアで起こったディアトロフ峠事件の原因のひとつの説に、「メンク説」というものがあって、このメンクっていうのはロシアの少数民族であるマンシ族に伝わるイエティみたいな存在なのである。

 

それらの存在は精霊であるとも言われ、ウェンディゴ(wendigo)なんかとの関連性も指摘されている。

 

 

ウェンディゴっていうのはネイティブアメリカンに伝わる精霊であり、クトゥルフ神話に登場するイタカにも関連付けられている。

 

 

というわけで、久しぶりの俳句は、このディアトロフ峠事件のメンクについて詠もう!という、駄文日記。

 

ここで一句。

 

飍々と鳴る 死に山眠りの 舌なき女

ひゅひゅとなる しにやまねむりの したなきめ

 

ディアトロフ峠事件のメンク説、あれは雪男じゃなくてやはりウェンディゴなんじゃなかろうかと思う。

 

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今週のお題「575」