狒々門の奥の入江のむじな島にて。

大猿の如きものを連れた天人らしきものを見たあの日から、ぼくはずっとここにいます。

届かない手紙と、夢と現実と、狂おしいくらい黒いジャムのような闇の日記。

前略。 略すこともないのだけれど、前置きにするような言葉も見当たらないから。 そして、きみがこの手紙を読むことはおそらくないと思うから。 東京できみに「さようなら」と言ってから、たぶんもう10年くらい経つんじゃなかったっけ。もちろんぼくは色んな…

人間が野生の犬と対等に戦うには、天下の業物妖刀村正が必要な話。

今ぼくの住んでいる地域には、野犬がいる。 野良犬ではなく、あくまでも野犬だと思う。 野良犬と野犬がどのように違うのか、その厳密な区分に関しては詳しく知らないが、野良犬というのは人間に飼われていたが後に主人を失ったり捨てられたりした元ペットで…

長く鋭い爪で引き裂かれた彼女の右顔と、凶悪な殺虫兵器サボタージュ日記。

2021年4月にはじめた、このぼくのウェブログ『狒々門の奥の入江のむじな島にて。』であるが、約5ヶ月経過した今、圧倒的に記事を書くのをサボっている。 4、5、6月は月に約10記事ほど書いていたが、7月に至っては1記事のみ、そして8月に入り、これがやっと2…

飛行機墜落事故から生還した女子サッカーチームを描いたサイコロジカル・ホラー、Showtimeのドラマシリーズ『イエロージャケッツ』(Yellowjackets)。

Showtimeのドラマシリーズ『イエロージャケッツ』 2021年11月14日にShowtimeにてプレミアとなるドラマシリーズ『イエロージャケッツ』(Yellowjackets)がすごくに気なるので取り上げてみたい。 pic.twitter.com/ceTMbUN6Py — Yellowjackets on SHOWTIME (@y…

それは夢でも現実でもない、ニール・ブロムカンプ監督『デモニック』(Demonic)のデジタルな十字架を掲げたポスター・ヴィジュアル公開!

『デモニック』のポスター・ヴィジュアル解禁! 『第9地区』(District 9)、『エリジウム』(Elysium )、そして『チャッピー』(Chappie)などで知られる南アフリカ出身のニール・ブロムカンプ監督による最新作『デモニック』(Demonic)。 当ウェブログで…

盲目の男は善か悪か?ロド・サヤゲス監督『ドント・ブリーズ 2』(Don't Breathe 2)のオフィシャル・トレーラーが公開!

『ドント・ブリーズ 2』のオフィシャル・トレーラーが公開! 昨日の記事で取り上げたように、ウルグアイ出身のロド・サヤゲス(Rodo Sayagues)初監督作品である『ドンド・ブリーズ 2』(Don't Breathe 2)のオフィシャル・トレーラーがソニー・ピクチャーズ…

最恐の盲目男再び、ロド・サヤゲス監督『ドント・ブリーズ 2』(Don't Breathe 2)のトレーラー映像が本日公開予定!

『ドント・ブリーズ』の続編がついに公開 リブート版『死霊のはらわた』(Evil Dead)や『蜘蛛の巣を払う女』(The Girl in the Spider's Web)で知られるウルグアイ出身のフェデ・アルバレス(Fede Álvarez)監督によるスリラー映画『ドント・ブリーズ』(D…

『グリーン・ブック』第一話

「なんで、結婚しないの?」 ミドリは、濁った池に向けて手のひらに掴めるだけの無数の小石を投げ入れて、それから、その小石の群れがおそらくは池の底に届いたくらいの間を置いてから、ぼくの左手に少しだけ触れて、ぼくの方は向かずにそう言った。 その池…

砂浜で虐待を受けている小瘡魚と、海の底にある龍宮の主たる瘡魚王謁見日記。

海のすぐ近くに移り住んでから十ヶ月が経とうとしている。 移住を決めるまで、まさか自分が海の近くで暮らすことになるとは思ってもみなかったが、もし海の近くに住んだらやってみたいことがあった。 海で魚を釣ってきて、捌いて、毎日の晩酌のツマミにする…

バトルアクスを掲げるガウェイン卿、デヴィッド・ロウリー監督『ザ・グリーン・ナイト(The Green Knight)』の新たなポスター・ヴィジュアルが登場!

A24配給による映画『ザ・グリーン・ナイト』 2021年7月30日より、A24によって公開が予定されているデヴィッド・ロウリー(David Lowery)監督の『ザ・グリーン・ナイト』(The Green Knight)。この記事を書いている現段階ではおそらく邦題はまだ未定だと思…

ディアトロフたちはウェンディゴに出会い、一句残して消え去った日記。

ずいぶん昔、とある俳句の会に所属していて、毎週5句とか6句とか俳句を書いていた。 提出した句は、会員すべての人の持ち点により採点され選句が行われて、その週の大賞作品みたいなものが選ばれた。 確か一度だけ大賞をとった記憶があるが、それがどんな句…

ロシアで起こった史上最恐にして謎多き遭難事件、「ディアトロフ峠事件(Dyatlov Pass incident)」とはいかなるものか?

ディアトロフ峠事件とは 1959年2月2日、旧ソビエト社会主義共和国連邦領にあるウラル山脈北部のホラート・シャフイル山(Холат-Сяхыл、Kholat Syakhl)東斜面で、スノートレッキングをしていた男女9人が不可解な死を遂げる。 死に山: 世界一不気味な遭難事故…

聞けウィリアム・シェイクスピアよ、それでもぼくはそうめんを後悔するぞ日記。

昨日、大量にいただいたビワを果実酒にするために、街まで往復30キロ歩いて果実酒用の瓶とホワイトリカーと氷砂糖を買いに出かける。 【兵庫県淡路島産】無農薬 うまいびわ 枇杷 大きさお任せ 化粧箱入 1箱 約1kg 808青果店 Amazon 東洋佐々木ガラス 果実酒…

映画『インディ・ジョーンズ (Indiana Jones)』シリーズの第5作目が始動、来週からイギリスで撮影が開始される!?

映画『インディ・ジョーンズ』シリーズ第5弾ついに始動! 映画/エンターテインメント情報のオンラインマガジンである「DEADLINE」によれば、あの名高き映画『インディ・ジョーンズ』(Indiana Jones)シリーズ最新作である第5作目の撮影が、来週からイギリ…

ニール・ブロムカンプ監督のSF/スーパーナチュラルホラー映画『デモニック(Demonic)』、ついに公式予告編映像が解禁!!

ニール・ブロムカンプ監督最新作『デモニック』 『第9地区』(District 9)、『チャッピー』(Chappie)、『エリジウム』(Elysium)などを手掛けた南アフリカ出身のニール・ブロムカンプ(Neill Blomkamp)監督最新作として話題を集めているSFスーパーナチ…

21時48分からの出来事。

現在、21時48分。 30分ほど前に家の中でちょっと恐ろしいことがあったのだけれど、たったひとりで家にいるぼくには誰にも話せないから、ひっそりとここに記す。 ぼくの今住んでいる家は借家で、2階建てのかなり大きな一軒家であり、とある限界集落にある20年…

ニール・ブロムカンプ監督のスーパーナチュラルホラー映画『デモニック(Demonic)』最新映像、公式予告編は明日公開だよ!

ニール・ブロムカンプ監督の最新作『デモニック(Demonic)』 先日、このウェブログでも取り上げたニール・ブロムカンプ(Neill Blomkamp)監督による最新作、スーパーナチュラルホラー映画『デモニック(Demonic)』。 物語は、数十年の間、母との深い溝と…

ピーター・ワッツ原作による現代ハードSF小説の映像化、ダニル・クリヴォルチコ監督短編作品『ブラインドサイト(Blindsight)』。

現代ハードSF小説の最高到達点『ブラインドサイト』 カナダ(アルバータ州カルガリー出身)のSF作家であり海洋哺乳類の生物学者であるピーター・ワッツ(Peter Watts)。彼の日本での著者初刊行書籍となる長編作品『ブラインドサイト』(Blindsight)は、201…

じゃあドラゴンボールのフィギュア集めっか!『ドラゴンボール』フィギュア収集のすゝめ。- 孫悟空青年期 〜 サイヤ人来襲 -

前回までのあらすじ ゴミ屋敷清掃作業用の長手袋を買いに、友人の車に乗って街に買い物に繰り出したぼくは、「セブンイレブン」という名のコンビニエンス・ストアで『ドラゴンボール』一番くじが売られている光景を目にする。その時、ふとかつてのフィギュア…

梅雨時期のムカデ退治は、藤原秀郷もやる気が出んわ日記。

ぼくがこの僻地に移住してきた理由は、とある求人に採用されたからだった。 まず最初に言っておこう。 その求人元がとんでもないブラックで、とんだクソ野郎で、研修という名目で一ヶ月間、ほとんど休みも給料も無いまま過酷な労働をさせられた挙げ句に、「…

神龍(シェンロン)かポルンガにお願いしてすべてを手に入れたい!『ドラゴンボール』フィギュア収集のすゝめ。

セブンイレブンの『ドラゴンボール』一番くじ 昨日、友人の車に乗せてもらって作業用のゴム手袋を買いに街まで買い物に出た際に、久しぶりにセブンイレブンなるコンビニエンス・ストアに立ち寄ると、『ドラゴンボール』の一番くじを売っているのが目に止まっ…

ゼブラ柄のレディーから頂いた半分皮のむけたバナナは、少しやる気のない味がした日記。

昨日は予定外に早朝から近所の人の用事の電話で起こされ目を覚まし、その30分後にまた別の近所の知り合いから大ぶりのアジを二匹と真鯛と、なんだか既成品のチャーシューの凍ったやつを頂き、魚たちは昨日捕れたやつだそうで、けれどまだ何の下処理もしてい…

アーサー王伝説『ガウェイン卿と緑の騎士』の映像化、デヴィッド・ロウリー監督による『ザ・グリーン・ナイト(The Green Knight)』。

作者不詳のアーサー王物語『ガウェイン卿と緑の騎士』 アーサー王物語あるいはアーサー王伝説の中の一つに、『ガウェイン卿と緑の騎士』 (Sir Gawain and the Green Knight) というものがある。 これは14世紀後半に書かれたとされる中世アーサー王物語の一つ…

『エイリアン』マニアックのルイス・ノストロモと、スペインのバルセロナにある「エイリアン博物館」 がすごい!

一番好きな映画はなんですか? 「ぼくは映画が好きだ。」と公言していると、時々こんな質問を受けることがある。 「今まで観た映画の中で一番好きな映画はなんですか?」 この質問に対してぼくがなんと答えるかと言えば、本当に映画が好きな人はお気付きのよ…

ビーフィータージンと、遙かなる薄桃色をしたオールナイトあるいはミラージ徹夜日記。

最後に徹夜をしたのは、たぶんちょうど一年くらい前だと記憶している。 その頃勤めていた会社の仕事で、通常業務に加えてぼくはプロモーション系の映像制作をしていたのだけれど、様々な業務が折り重なって依頼され、しかもそういうことをまともにスケジュー…

生肉と大剣とスコッチを携えて、大猿コロナと戦うロリコンハイランダー日記。

おうち時間、いろんなことをしているけれど、おうちじゃない時間として、きょうも往復30キロ歩いて、買い物に行ってきた。 ぼくの住む地域は、パンデミックとはほとんど無縁の隔絶された僻地にあるため、そして人もほとんどいないため、感染の危機なんてもの…

陰謀的に消去される妹の名前と運転技術、それは初歩的なことだよ、ワトソンくん日記。

今朝、目が覚める前に、つまり朝起きる前までに、長い夢をみていた。 眠っている間に見る夢のほとんどは、基本的にはその内容をすっかり忘れてしまう。いや、すっかり忘れてしまうことのない場合もあるけれど。ほぼ完全に覚えていることもあれば、半分くらい…

鹿と人間のハイブリッド少年ガスはこの世の謎の答えを求めて旅に出る、Netflixの海外テレビドラマシリーズ『スイート・トゥース:鹿の角を持つ少年』予告編公開。

DCコッミクス原作のNetflix海外ドラマシリーズ『スイート・トゥース: 鹿の角を持つ少年』 カナダの漫画家でアーティストでもあるジェフ・レミア(Jeff Lemire)によるアメリカンコミック『スイート・トゥース(Sweet Tooth)』を原作としたNetflixの海外テレ…

ニール・ブロムカンプ最新作のスーパーナチュラルホラー映画、『デモニック(Demonic)』のメイキング映像が公開!

ニール・ブロムカンプ最新作『デモニック(Demonic)』 南アフリカ出身の映画監督であり脚本家のニール・ブロムカンプ(Neill Blomkamp)、『第9地区(District 9)』や『エリジウム(Elysium )』で知られる彼は、2015年製作の『チャッピー(Chappie)』 以…

「サコンタロウ」とは何者か?山口県長門市油谷の向津具半島にある「サコンタロウの墓」の謎。

サコンタロウの墓 山口県長門市の油谷にある向津具半島には、「サコンタロウの墓」と呼ばれる古い五輪塔群が存在する場所がある。 「サコンタロウの墓」と呼ばれる五輪塔群 このサコンタロウの墓、いろいろ初っ端から謎多きこと甚だしいが、ちなみにこの場所…